平成23年度版 JABEE(技術者教育)プログラムの概要
(JABEEプログラム) |
| 1.はじめに
電子制御工学コース・電子制御工学科 (H22年度専攻科入学者用)
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小山高専 技術者教育プログラム(JABEEプログラム)概要
1.はじめに
1999年(平成11年)に、産業界と工業系学協会が中心となって日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board of Engineering Education)が設立され、大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしてるか、また国際的レベルである かどうかを審査、評価して認定する制度が発足しました。すなわち、JABEEは、国内の大学学部相当レベルの工学基礎教育の質とレベルについて、 JABEEが主として設定した下記のような共通基準(機械や電気・電子、化学、建築学などのさまざまな受審分野に共通する基準)に基づいて技術者教育プロ グラムを審査し、認定を行います。したがって、教育プログラムが認定されると、プログラムの品質が保証されるだけでなく、プログラムの修了生は社会的にも また国際的にも技術者に必要とされる工学基礎教育を修得したものとして保証されることになります。また、技術士第1次試験を免除されて「修習技術者」とな ることができます。
JABEEの学習・教育目標の共通基準
本校では、平成14年度よりJABEEの受審について検討を重ね、平成17年度を目途に認定審査を受ける準備を開始しました。そして、平成15年度内に技術者教育プログラムをほぼ策定し、平成16年度からプログラムを実施、運用しています。
2.本校の技術者教育プログラムが目指す技術者像
小山高専は、"技術者である前に人間であれ"を教育方針として開校以来人間教育に基づく実践的技術者の育成に努めてきました。しかし、近年の科学技術の高 度化、教育の高学歴化、高度情報化社会、産業や経済の国際化、そして地域社会に開かれた学校など、本校を取り巻く社会環境は大きく変化し、時代や環境変化 に即応できる技術者の育成が必要になっています。
本教育プログ ラムは、このような状況を考慮して、本校の伝統である豊かな人間性を育てる教育方針は堅持しつつ、高専の特長である早期専門導入教育に基づいた工学基礎お よび専門基礎教育の系統的で継続的な教育制度を生かし、地域社会や産業界の中だけでなく、21世紀の国際社会で活躍貢献できる個性と人間性豊かなより高度 の実践的能力を備えた技術者を育成することを目指しています。

3.技術者教育プログラム名: 複合工学系プログラム
「複合工学系」教育プログラムは、上で述べたような技術者を育成するため、JABEEの基準を踏まえて下記のように具体的な学習・教育目標を設定しています。
プログラムの学習・教育目標
4.「複合工学系」教育プログラムの学習・教育目標の概念図と構成図
本教育プログラムの各学習・教育目標はJABEE基準に対して以下のような概念図で示すことができます。図は、計画・設定(Plan)した学習・教育目標 (A)〜(E)を実際に実行・運用(Do)し、その結果を評価・検証(Check)して改善(Action)し、再設定するという継続的活動のPDCAサ イクルを表わしています。このPDCAサイクルの中で、学習・教育目標 (A)は主として基礎工学および専門工学知識(JABEE基準(d))と自主的、継続的学習能力(g)に、(B)は数学や自然科学、情報技術の知識 (c)、問題解決能力(e)、および実行力や完遂能力(h)に関連し、(C)は倫理観や責任感(b)および専門工学(d)に強く関連しています。ま た、(D)については(d)とコミュニケーション能力や語学力 (f)、(E)は自然・社会との調和(a)および情報技術の知識と応用能力(c)に関連し、このサイクルを繰り返して回るうちにJABEEの各基準を包含 した各学習・教育目標の能力を身につけることを示しています。

学習・教育目標のPDCAサイクル概念図
本教育プログラムは工学(融合複合・新領域)関連分野という審査区分でJABEEの認定審査を受ける予定です。上記分野で修得すべき知識・能力は、共通基 準で要求されている知識・能力以外に、基礎工学および専門工学の知識・能力が特定されており、特に後述の"8.プログラムの修了要件"の中の(5)のよう な広範囲の工学知識や能力が要求されています。
上記のことか ら、本教育プログラムは本科の全学科および専攻科の全専攻で一つのプログラムとして構成されており、JABEE教育プログラムと本科教育プログラムおよび 専攻科教育プログラムとの対応関係は下図のように示されます。すなわち、本科5年間の各学科のカリキュラムの上に専攻科2年間の各専攻のカリキュラムがあ りますが、その中で、JABEE教育プログラムは基本的には本科5学科の4,5年(プログラム前期課程)と専攻科1専攻の1,2年(プログラム後期課程) のカリキュラムで構成されています。ただし、上記審査分野に対応するために、専攻科5コースにおいて共通科目(プロジェクトデザイン、他)を開設し、修得できるようにしてあります。
JABEE教育プログラムの構成図
5.教育プログラムの学習・教育目標とJABEEの共通基準との対応
本教育プログラムで設定した学習・教育目標(A)〜(E)とJABEEの共通基準(a)〜(h)の対応関係は、各教科、科目の授業要目(シラバス)に基 づいて下表のように関連付けられています。ここで、表中の◎は基準を主体的に含んでいる、○は付随的に含んでいる、という意味です。

6.学習・教育の量のJABEE基準と授業時間
JABEEが要求するプログラムの学習・教育の量は下記の通りです。
上記の学習・教育の量に対する本「複合工学系」教育プログラムの教科目名や修得単位、および授業時間は、各学科および各コースでそれぞれJABEE基準の授業時間数を満足するように構成されています。
(各学科および各コースの授業時間の表については、下記をクリックして下さい。)
7.プログラムの履修対象者
本教育プログラムは、本科4,5年および専攻科1,2年の4年間のカリキュラムで構成されていますので、プログラム履修対象者は4年次に進級した時点で全 員が対象者となる可能性を持っています。しかし、本科5年卒業後に就職する者、また、大学に編入学あるいは別の高等教育機関に進学する者もいますので、最 終的な履修者の登録決定は専攻科入学時点で行います。
ただし、 本科5年卒業後に就職希望する者も、将来社会人選抜試験で専攻科に入学する場合はプログラム履修者になることになります。また、大学へ編入学する場合も、 編入学先の大学が設定する技術者教育プログラムの履修対象者になる可能性が極めて高いので、本科4,5年時でのプログラム履修が必要とされます。
8.プログラムの修了要件
本教育プログラムを修了するためには下記の要件を満たす必要があります。
A.2008年度(H20年度)以前の専攻科入学者対象
B.2009年度(H21年度)以降の専攻科入学者対象
上記A項で示されている(1)〜(6)の要件(ただし、要件(4)はつぎのように変更になります。)のほかに、下表に示される本プログラムの学習・教育目標の達成基準を全て満たすこと。

9.他の高等教育機関等で取得した単位の認定方法
他の高等教育機関等で取得した単位の認定については、つぎの2つの場合に分けられます。
A.本校の本科4,5年次および専攻科1,2年次に在学中に、他大学などで取得した単位の認定
本校の技術者教育プログラム履修対象期間(本科4,5年次および専攻科1,2年次)に他大学などで取得した単位の認定は、つぎのようにします。なお,放送大学で取得した単位は認めていません。
1.該当する学生は、つぎの資料を提出する。
2.提出された資料について、つぎの基準を満たす場合には、本校の技術者教育プログラムの該当する科目として認める。
専攻科の科目は、すべて大学(学修)単位科目である。
3.認定する単位数は、本校の技術者教育プログラムにおいて、12単位を超えないものとする。
4.単位の認定については、本校の技術者教育プログラム委員会において審議し、校長が単位を認定する。
B.他の高等教育機関等からの本校の専攻科に入学してきた学生が取得した単位の認定
他の高等教育機関等からの本校の技術者教育プログラムを履修する学生(専攻科入学生) については、出身の高等教育機関等がJABEEの認定校であるどうかにかかわらず、つぎのとおり取り扱うものとします。
1.該当する学生は、専攻科入学時に、つぎの資料を提出する。
2.提出された資料について、つぎの基準を満たす場合には、本校の技術者教育プログラ ムの該当する科目として認める。
3.単位の認定については、本校の技術者教育プログラム委員会において審議し、校長が単位を認定する。
また、他の高等教育機関等からの本校の専攻科に入学してきた学生については、学修上、つぎのことを配慮します。
10.各学科の教育プログラムを越えて取得した単位の認定方法
平成22年度以降、専攻科は複合工学専攻の1専攻5コース制になり、専攻共通(必修)科目はもちろん、それ以外の科目も受講できます。ただし、受講条件を設けている科目がありますので、他コースで開講されている科目の受講の可否については事前の確認が必要です。他コースで開講されている科目を受講し、単位を取得すれば、JABEE対応のプログラムとして認め、授業時間に加えることができます。
11.小山高専の教育点検システム
技術者教育プログラムの学習・教育目標の設定やカリキュラム、教育方法および教育環境等の改善向上を図るための教育点検システムおよび改善システムの流れは 下図のように示されます。教育点検システム全体は基本的に会議や室、委員会群から構成されており、主に次の七つの機能に大別されます。
